一宮市 要保護児童対策地域協議会 講演会が開催される!!
11月9日14:00から、一宮市尾西市民会館で開催されました。
テーマ 児童虐待防止の過去・現在・未来
講 師 認定NPO法人CAPNA理事長
岩 城 正 光 氏
一宮市の中野正康市長の挨拶で始まりました。児童虐待という言葉が使われだしたのは、大正の終わりから昭和の始めで、昭和8年に児童虐待禁止法が成立した。戦後は児童福祉法になり、平成13年になって、児童虐待防止法が出来、昭和40年代に児童虐待が問題になり始め、東大の先生が調査いた結果、親に虐待されるということは、日本には存在しないといことになってしまった。
大分遅れて、児童相談所が、児童虐待の全国統計を調査したところ令和2年は、1101件だったのが令和4年では、21万件になっていた。我が国の社会問題は米国に比べると、20年から30年の遅れをとってしまった。
令和4年に民法が改正され、暴力の正当化は無いし、親に懲戒権が無くなった。令和5年4月から「こども家庭庁」が出来、児童虐待で何が一番大事かというと、早期発見、早期対応、それには少しでも、児童虐待が疑われたら、まず地域の児童相談所へ通報して欲しい。電話番号は189(いちはやく)です。
米国で児童虐待を言い始めた、ヘンリーケントは言っています。『虐待が有無に関わらず、判断に誤って命を失ってしまう子供に謝るより、間違って虐待を疑われて怒る親に謝る方が良い』この言葉を肝に命じ、間違ったら謝れば済むのだと強く言われていました。
最後に、会場からの質問で、「こどもを虐待しない社会を作るには、どうしたら良いかの話が聞きたかった」の質問に対して、岩城CAPNA理事長は、「とても良い質問です。こどもが生まれたら、保健師等が、頻繁に家庭を訪問しいろいろな人が支える仕組みが本来は必要です。人との繋がりが希薄になっている今こそ、民生児童委員の皆さんの力が大切です。」の言葉を頂き、私達民生児童委員としての使命をあらためて感じました。ありがとうございました。