今伊勢公民館魅力ある地域づくり講座「島文楽今伊勢公演」を開催しました
11月19日(土曜日)、午後2時から今伊勢公民館大会議室で魅力ある地域づくり講座を開催し、一宮市無形文化財の島文楽を公演しました。80名近くの方に来場いだたき、一宮市の伝統芸能を堪能されました。演題は、傾城阿波の鳴門 順礼歌の段、阿波徳島藩のお家騒動に絡み、主君の宝である国次の刀が何者かに盗まれてしまいました。主の命を受けた十郎兵衛は刀を取り戻すために、幼い娘おつるを祖母に預け、妻お弓とともに名を変え、盗賊に身をやつして大阪に移り住んでいました。 大阪の家で母のお弓が一人でいたところ、巡礼姿の女の子が訪ねてきます。お弓は言葉を交わすうち、徳島に残してきた娘のおつるだと分かります。おつるを危険に巻き込まないために名乗らず、国元に帰るよう諭しますが、おつるが去った後に思い直し、慌てておつるの後を追っていくお話となっています。
文楽は、義太夫節ぎだゆうぶしの語りに合わせて演じられる操り人形芝居で人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりともいいます。義太夫節は、大夫たゆう1人と三味線1人で演奏する形が基本ですが、大夫と三味線は、その場のあらゆる状況、登場する老若男女の喜怒哀楽そして物語のすべてを語り、表現するため、競演という形で演奏を進めていきます。 文楽人形の最大の特徴は「三人遣い」で、その中心になる人を「主遣いおもづかい」といいます。主遣いは人形の背中から左手を差し込み、人形の首の部分につながる胴串どぐしという棒を握って人形全体を支え、右手で人形の右手を遣います。「左遣いひだりづかい」は右手で人形の左手を遣い、「足遣いあしづかい」はうしろから中腰に構え足の運びを操ります。人形遣いが観客から見えていることも、他の操り人形にはない文楽の大きな特徴です。 | ||
公演の内容は、Youtube今伊勢公民館チャンネルでご覧いただけますので、ぜひご視聴ください。